2019年 春の講演会

  • 日程: 2019/04/06(土)
  • 中央大学 後楽園キャンパス
    5号館 5138教室
Ç講演会2019年 春の講演会
日程 2019/04/06(土)
会場 中央大学 後楽園キャンパス
5号館 5138教室
〒112-8551 東京都文京区春日1丁目13−27
備考
講演会終了後、懇親会を予定(18:00-20:00)

1. 期日

2019年4月6日(土)

2. 会場

中央大学後楽園キャンパス(5号館5138教室)

3. 時間

14:50-18:00(受付:14:40より)

4. 参加費

会員無料、非会員(1,000円)、学部学生・院生無料

5. 名刺交換会(懇親会)

講演会終了後、18:00-20:00。会費は1人4千円程度。会場は未定。

6. 司会

射手矢 好雄(森・濱田松本法律事務所、一橋大学法科大学院)
中迫俊逸(本学会会長、中央大学)

7. 講演者

渡邉真由(一橋大学、本学会会員)
山本雄一郎(明治大学、本学会会員)

8.講演テーマ

14:50-16:20

渡邉真由(一橋大学、本学会会員)

「デジタル時代の紛争解決 -ODR(Online Dispute Resolution)とe交渉・eメディエーション-」

裁判手続等のIT化検討会以降、日本でも紛争解決手続のIT化が注目されている。ODRとはOnline Dispute Resolutionの頭文字をとったもので、ICT技術を活用した紛争解決の仕組みのことをいう。その機能は、オンラインでの申立てや当事者間の交渉ツール、第三者の関与による審判機能などさまざまであるが、一連の紛争解決プロセスに対応したシステムのことをODRプラットフォームと呼ぶ。近年、正義へのアクセスの拡大と利用者満足度の向上を目的として、世界各国でODRの導入が進んでいる。

ODRでは、その特性上、オンライン上で交渉やメディエーションが行われる。これまで、アメリカを中心に交渉やメディーエーションの技法が研究され、それに合わせてトレーニングプログラムも多数開発されてきたが、e交渉およびeメディエーションに同じ内容が有効であるとは限らない。ODRの普及には、質の高い手続主宰者が不可欠であることから、新たなトレーニングプログラムの開発は実務上の課題である。このような問題意識からDispute Resolutionの分野で著名なロースクール等ではすでにODRに関する授業を開講している状況である。

プロフィール:
一橋大学大学院法学研究科ビジネスロー専攻特任助教。一橋大学大学院国際企業戦略研究科経営法務専攻博士課程在籍中、スタンフォード大学ロースクールGould Negotiation and Mediation Programのフェローとして米国のADRおよびODR (Online Dispute Resolution)研究に従事。世界最大手のADR団体であるJAMSのWeinstein JAMS International Programシニアフェロー。帰国後はDispute System DesignおよびODRを中心に研究をしている。2017年『スタンフォード&ノースウエスタン大学教授の交渉戦略教室』の翻訳を担当。2018年にはODRに関する国際シンポジウムを企画・運営した。

司会:射手矢 好雄(森・濱田松本法律事務所、一橋大学法科大学院)


16:30-18:00

山本雄一郎(明治大学、本学会会員)

「東芝とウエスタンデジタル社の国際ビジネス交渉上の課題分析-意思決定とコミュニケーションの観点-」

本発表は東芝が米国半導体大手メーカーのウエスタンデジタル社(WD社)とのメモリ事業のジョイントベンチャーにおける東芝の持ち分売却のため、WD社と交渉した際の課題を考察するものである。
東芝が世界で初めて開発したフラッシュメモリは現在、携帯電話・スマホ等で使われており、東芝は1999年より米国サンディスク社(SD社)と合弁会社を四日市に作り、共同生産を開始。その後、2016年に、米国WD社はSD社を買収し、東芝の合弁相手はWD社となった。同年、東芝の経営危機が表面化し、東芝はその回避のため、収益源のメモリ事業の合弁持ち分を売却しようとしたが、東芝はWD社の反対に直面し、2017年には訴訟状態となった。しかし、同年12月、両社は和解し、あらためてメモリ事業を継続して共同生産を行っている。

両社のビジネス上の関係、そして合弁相手としての信頼関係はどうであったか。両社は訴訟状態からなぜ和解できたのか。両社の2017年におけるビジネス交渉の課題について意思決定とコミュニケーションの観点から分析を試みる。

プロフィール:
明治大学商学部教授、慶應義塾大学卒業、1978年三菱信託銀行入社後、シカゴ大学経営大学院にてMBA取得。2007年退職、同年より明治大学勤務。担当はビジネス英語、国際ビジネス交渉、日本企業のグローバル化と異文化コミュニケーション等。2015年日本交渉学会入会。

司会:中迫俊逸(本学会会長、中央大学)

9. 会場アクセス

中央大学 後楽園キャンパス
〒112-8551 東京都文京区春日1丁目13−27

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都営三田線・大江戸線『春日駅』から徒歩7分
JR総武線『水道橋駅』から徒歩15分