日程 | 2015/06/27(土) ~ 06/28(日) |
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会場 |
大阪大学 [ Webサイト ] 中之島センター 304講義室 〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53 |
アクセス
※大阪大学中之島センターの正面玄関は中之島通に面しております。 10階建ての最上階がガラス張りで薄緑色に見える建物が大阪大学中之島センターです。
電車によるアクセス
京阪中之島線 中之島駅より 徒歩約5分
阪神本線 福島駅より 徒歩約9分
JR東西線 新福島駅より 徒歩約9分
JR環状線 福島駅より 徒歩約12分
地下鉄四つ橋線 肥後橋駅より 徒歩約10分
地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅より 徒歩約16分
バスによるアクセス
大阪市バス(53系統)
大阪駅前バスタミナル → 中之島四丁目(旧玉江橋) 下車 徒歩1分
大阪市バス(75系統)
大阪駅前バスタミナル → 田蓑橋 下車 徒歩2分
北港バス(中之島ループバス ふらら)
淀屋橋発(土佐堀通/住友ビル前) → 大阪大学中之島センター前 下車 徒歩1分
※タクシーでお越しの際は、近隣施設や建物に中之島センタービル等類似した名称の建物がございますので、「大阪市立科学館 北側の『大阪大学中之島センター』」 とお伝えください。
新幹線でお越しの方は
- 「JR新大阪駅」からタクシー(約30分、3,000円程度)
- 「JR大阪駅」から市バス(53、75系統田蓑橋下車すぐ)
- 「JR大阪駅」からタクシー(約10分、1,000円以内)
- 地下鉄御堂筋線で「淀屋橋駅」下車。6番出口から徒歩16分
飛行機でお越しの方は大阪空港・関西空港からはJR大阪駅まで直通バスが運行されています。
- 「JR大阪駅」から市バス(53、75系統田蓑橋下車すぐ)
- 「JR大阪駅」からタクシー(約10分、1,000円以内)
- 「JR大阪駅」から徒歩約25分
第28回全国大会を開催しました。
6月27日(土)~28日(日)に大阪大学中之島センターにて第28回日本交渉学会全国大会を開催いたしました。初日には土居弘元氏(本学会理事)による交渉アカデミーワークショップ「一枚岩になる」と児玉安司氏(弁護士・東京大学特任教授)による基調講演「医事紛争における『理屈と人情』」を行いました。
交渉アカデミーワークショップでは、ケースを用いながら交渉手法の分析を行い、交渉原論の必要性が説かれました。基調講演では事例を紹介しながら医事紛争という極限状況における紛争解決において人間的なやりとりが重要となることや社会保障政策に至るまで、法律と医療という2つの専門をお持ちの児玉氏ならではの極めて興味深いお話をして頂きました。
2日目には会員による研究発表が行われました。多様なアプローチによる6件の研究発表は交渉学の学際性を端的に表しており、今後の交渉学の発展性を大いに感じさせるものでした。
2日間を通して活発な議論が行われた大変有意義な全国大会でした。参加者の皆様には厚く御礼申しあげます。来年度の全国大会は中央大学後楽園キャンパスにて開催される予定です。
第28回全国大会実行委員長/大阪大学 松行輝昌
大会委員長よりご挨拶
第28回大会の委員長を仰せつかりました大阪大学の松行でございます。
今回は大阪で大会を開催させて頂き大変光栄に思います。是非とも多くの方に研究発表をして頂き、また活発な議論を通して交渉学研究を発展させる場を創りたいと考えております。関西支部では近年、秋沢先生、麻殖生先生などが中心となり頻繁に研究会を開催しております。大会、懇親会、その他交渉学会の会員皆様が充実した時間をお過ごし頂けますよう準備を進めております。関西支部一同多くの皆様のご参加をお待ちしております。
大阪大学 松行輝昌
プログラム
6月27日(土)
13:00 | 受付開始 大阪大学中之島センター 304講義 |
13:05-13:30 | 理事会 |
13:35-14:00 | 開会の挨拶及び総会 松行輝昌(大阪大学)全国大会委員長および中迫俊逸(中央大学)本学会会長 |
14:10‐15:40 | 交渉アカデミーワークショップ(参加費:非会員のみ1,000円)会 講師:土居 弘元(国際基督教大学名誉教授、本学会前会長・現常務理事) タイトル:「一枚岩になる」 |
16:00-17:00 | 基調講演 児玉安司先生(東京大学GCOE 特任教授、弁護士・医師、新星総合法律事務所) 参加費:非会員のみ1,000円、ワークショップ代を支払い済みの場合は無料 |
17:15-19:15 | 懇親会 |
6月28日(日)
9:00 | 受付開始 研究発表 司会:田代耕平(本学会常務理事、札幌総合法律事務所) |
9:15-9:45 | 早瀬善彦(同志社大学嘱託講師) 政治的概念からみる交渉の再規定─カール・シュミットとハンナ・アレントの議論を通して─ |
9:45-10:15 | 東川達三(本学会理事、新樹グローバル・アイピー特許業務法人・パートナー) 日本交渉学会誌全誌の書誌学的分析結果報告 |
10:15-10:45 | 麻殖生健治(本学会副会長、元立命館大学大学院経営管理研究科教授) 世阿弥とプレゼンテーション 研究発表 司会:平澤敦(本学会常務理事、中央大学商学部教授) |
10:45-11:15 | 山田浩忠(株式会社ダイキン工業・知的財産部・弁理士) B to B分野のビジネスの継続性とMPN理論の交渉の連鎖の相関性についての研究 |
11:15-11:45 | 田代安彦(福岡大学商学部教授) 市場連動型市況下におけるFU流 四次元交渉術 (4 Dimensional Negotiation) |
11:45-12:15 | 秋沢伸哉(本学会副会長、立命館大学大学院経営管理研究科教授) 交渉対話時における視線の動きと脳活動 |
12:15 | 閉会の辞 (松行輝昌全国大会委員長および中迫俊逸本学会会長) |
基調講演
全国大会初日に行われる基調講演では医療紛争や医療安全に関する第一人者である児玉安司先生(弁護士・東京大学特任教授)をお迎えすることになりました。
演者:児玉 安司(こだま やすし) 弁護士・東京大学特任教授
演題:医事紛争における「理屈と人情」
要旨:最高裁判所事務総局の統計によると、わが国の医療訴訟の年間提訴件数は、1970年から2004年の間に約10倍増加したが、提訴件数も医師賠償責任保険の規模もアメリカと比較すると数十分の1にとどまっている。法・社会システムのあり方と賠償コストの社会的分担という観点から興味深い。
1990年終わりころから、大学病院等での医療事故が相次いで表面化し、医事紛争の急増期を迎えたが、相互理解と対話による解決の機運が高まり、説明会の開催や裁判外紛争解決手続(ADR)の活用による紛争解決が広く行われるようになった。
現在、医療機関での年間死亡者数は100万人にのぼり、今後、医療と看取りの体制に変動がなければ年間150万人程度になる可能性が指摘される。カルテのサンプリング調査によると約6%が避けられた死亡であるとされている。水面下の医事紛争には暗数が多い。
医療事故の発生当初から、医師・医療機関側と患者・家族側との間で、さまざまなコミュニケーションが行われ、「理屈と人情」が交錯する。納得に至る道筋と対立に至る道筋は、どこでどのように分岐するのか。現実の交渉事例をもとにした設例を示して検討したい。
略歴:1983年東京大学法学部卒、1991年新潟大学医学部卒、在日アメリカ海軍横須賀病院医師を経て、1994年弁護士登録(第二東京弁護士会)、同年フルブライト留学生。1995年シカゴ大学ロースクール修士課程修了、1996年ニューヨーク州司法試験合格。Sidley&Austin 法律事務所(シカゴ)等に勤務の後、1997年から国内で弁護士として執務。2005年から、東京大学大学院医学系研究科特任教授(医療安全管理学)。
- 本プログラムは当日諸都合により変更する場合があります。ご了承ください。
- プログラム進行上、発表者は「発表個人枠(発表20分、質疑応答5分、入替作業5分)」を厳守ください。
- 全国大会開催中は学会担当の指示に従ってください。よろしくお願いいたします。